車検に潜むカラクリとは?

 ここでは車検に潜む“カラクリ”をご紹介いたします。

 当社は数年前から、業界関係者の協力を得て、全国各地の車検業者が作成し使用する広告やホームページ等の表示物を徹底的に調査いたしました。その結果感じるのは、料金・整備内容についてわかりにくい表示が多く、消費者が各々の業者を正確に比較する事が出来ないという事です。

 例えば、一部の料金だけを殊更に強調し、その他表示すべき重要な事項を、片隅の小さな文字で表記したもの。定価を高く設定し、値引き額を殊更に強調したもの。基本料金と基本整備料金の違いを不明瞭にしたもの。追加料金が発生することを表記していないもの等々。数え上げれば枚挙に暇がありません。そして、わかりにくい表示物を作成し、配布する業者ほど「早い・安い・親切・丁寧・他店と比較して下さい。どこの業者にも負けません。」などと表記しています。

 確かに広告とは他社と比較し、自社の優位性をアピールすることが主な目的です。しかし、業界人ですらわかりにくいそれらの表示物を、消費者が正確に比較することなど出来るはずがありません。そこで当社は、皆様が数ある車検業者を正確に比較するための参考になればと考え、車検業界の実態をご報告する事にしました。車検とは、車の使用者すべてが拒否することが出来ない国の制度です。だからこそ、不適切な宣伝活動を行なう業者は、絶対に許すことができません。

 それでは車検のカラクリとは一体どんなものなのでしょうか。
これから詳しくご説明いたします。


車検総額の内訳
公的に必要な費用とは
自動車重量税、自賠責保険、印紙代、リサイクル料金(1台につき1回のみ)
車検業者に支払う費用とは
道路運送車両法で定められた作業を実施するための費用

※ 保安基準に適合しない場合は、追加整備が必要になります。

諸費用・値引きに騙されるな!

 たくさんの割引特典をつけて、“こんなに安くなりますよ”とアピールしている広告をみたことはありませんか?それらの割引をよく検討してみて下さい。「早期予約割引」や「持ち込み割引」などはいいのですが、「初回車検割引」や女性限定の「レディース割引」、2台以上で車検を受ける「ペア割引」など、ほとんどのユーザーに適用できないような割引が含まれている場合があります。

 このようにたくさんの割引がある業者は、元の基本料金を高く設定してあることが多く、最終的な支払い額は決して安くありません。しかも、諸費用の明細が記載されていない、もしくは一般ユーザーにはわかりにくい表示になっています。

 また、法的には必要のない作業を説明なしに請求している場合もあります。多くの場合「事務手数料」や「下回り清掃」、「産廃料」や「保証料」等の名目で請求しています。

整備内容に要注意!

 さて、次は整備内容についてのカラクリです。このタイプは、見積りの際には判断できず、料金支払い時に驚いてしまう、要注意の料金体系です。

 前回の車検の請求書やご友人の車検請求書を確認してみて下さい。
「クリーナー代」や「グリス代」、「ブレーキ分解・清掃費用」や「ヘッドライト光軸調整」「サイドスリップ調整」等の名目で費用を別途請求されていませんか?

 これらの費用は車検整備をする上で“必要”な費用です。ですが見積りや広告には掲載していないことがほとんどです。つまり、支払い段階になって初めて請求されるのです。

 弊社では、この請求方法には商業道徳上の問題があると考えています。「あらかじめ予測可能な整備」なのにもかかわらず、広告や見積りには掲載せず、事後請求しているからです。

 おそらくこの業者はパンフレットや折込みチラシ等に表示する金額を少しでも安く見せたいのでしょう。結果として実際の車検時には追加料金の発生頻度が高くなっています。決して良心的とは言えません。

 当社では当然ながら以下の「あらかじめ予測可能な整備」は無料で行っています。

  • ヘッドライト調整
  • サイドスリップ調整
  • ブレーキ一部分・分解・清掃・給油
  • サイドブレーキ調整

 また、車検整備を行う上で必要となるクリーナー代やグリス代も無料です。

JRB車検センターロゴ